古典輪読会(Corin会)ブログ

古典輪読会転じてCorin(コリン)会です。

utif 2014年度本交換会リスト

毎年恒例の
utif 2014年度本交換会リスト
です。

============
過去の本
■utif 2010年度本交換会リスト
http://d.hatena.ne.jp/corinkai/20140225/1393333965
■utif 2012年度本交換会リスト
http://d.hatena.ne.jp/corinkai/20140225/1393333788
■utif 2013年度本交換会リスト
http://d.hatena.ne.jp/corinkai/20131230/1388364232
============



============
■utif 2014年度本交換会リスト
============


■Y.Makiさん→K.Shihoさん
谷川俊太郎,川島小鳥「おやすみ神たち」ナナロク社 (2014/10/25)

おやすみ神たち

おやすみ神たち



■Tomokoさん→Satomiさん
○Geoff Colvin「Talent Is Overrated: What Really Separates World-Class Performers from EverybodyElse」Portfolio Trade (2010/5/25)

Talent Is Overrated: What Really Separates World-Class Performers from Everybody Else

Talent Is Overrated: What Really Separates World-Class Performers from Everybody Else


○Otto Kroeger, Janet M. Thuesen「Type Talk: The 16 Personality Types That Determine How We Live, Love, and Work」Dell(1989/9/1)

Type Talk: The 16 Personality Types That Determine How We Live, Love, and Work

Type Talk: The 16 Personality Types That Determine How We Live, Love, and Work

■Satomiさん→K.Shintaro君
○谷口 ジロー「ふらり。」講談社 (2011/4/22)

ふらり。 (KCデラックス モーニング)

ふらり。 (KCデラックス モーニング)

■Maakoさん→Minoriさん
○東田直樹「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」イースト・プレス (2014/9/5)

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

■Mioriさん→Tomokoさん
○ウラジーミル・メグレ「アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)」ナチュラルスピリット (2012/9/26)

アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)

アナスタシア (響きわたるシベリア杉 シリーズ1)

○江本 勝「水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ」サンマーク出版 (2001/11)

水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ

水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ

■inabaくん→yasukoさん
山浦玄嗣「イエスの言葉 ケセン語訳」文藝春秋 (2011/12/15)

イエスの言葉 ケセン語訳 (文春新書)

イエスの言葉 ケセン語訳 (文春新書)

○アニータ・ムアジャーニ「喜びから人生を生きる! ―臨死体験が教えてくれたこと」ナチュラルスピリット (2013/6/18)

喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと

喜びから人生を生きる! ― 臨死体験が教えてくれたこと

■Yasukoさん→Saikiさん
岡本太郎, 岡本敏子「愛する言葉」イースト・プレス (2006/6/1)

愛する言葉

愛する言葉

■K.Shintaroくん→Saoriさん
○芝 哲也「「アイデアが出なくてもう無理! 」と思ったら読む本 ニューロン発想法」明日香出版社 (2013/11/16)

「アイデアが出なくてもう無理! 」と思ったら読む本 ニューロン発想法 (アスカビジネス)

「アイデアが出なくてもう無理! 」と思ったら読む本 ニューロン発想法 (アスカビジネス)

■K.Shihoさんさん→Y.makiさん
○こうの 史代「夕凪の街 桜の国双葉社 (2004/10/12)

夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)

夕凪の街 桜の国 (双葉文庫)

■M.Yukaさん→K.Fumikoさん
レオ・レオニ (著), 谷川 俊太郎 (翻訳)「フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし」好学社 (1969/4/1)

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

■H.Norikoさん→Kamata君
○岡倉 天心「英文収録 茶の本講談社 (1994/8/10)

英文収録 茶の本 (講談社学術文庫)

英文収録 茶の本 (講談社学術文庫)

■H.Sachikoさん→H.Norikoさん
○廣戸 聡一「4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる」実業之日本社 (2014/7/3)

4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる

4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる

■I.sakiさん→inabaくん
ミヒャエル・エンデ「モモ」岩波書店 (2005/6/16)

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))

サリンジャー (著), 村上 春樹 (翻訳)「フラニーとズーイ」新潮社 (2014/2/28)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

フラニーとズーイ (新潮文庫)

■Kamata君→M.yukaさん
○田中 茂樹 (著), 岡田 千晶 (イラスト)「子どもを信じること」大隅書店 (2011/9/10)

子どもを信じること

子どもを信じること

■K.Chiakiさん→H.Sachikoさん
○アン・モロウ・リンドバーグ「海からの贈物」新潮文庫(1967/7/24)

海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)

■K.Fumikoさん→Maakoさん
ルイ・ヴィトン『IN SITU-1』(パリ・東京・ミュンヘンの3館共同のエキシビション)カタログ
http://espacelouisvuittontokyo.com/ja/










Saoriさん→K.Chiakiさん
○祐天寺のお店で買ったもの(内容非公開?)

【第24回Corin会】「バガヴァッド・ギーター」

【第24回Corin会】はインドの聖典
「バガヴァッド・ギーター」で行きます!

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

日にちは場所は未定です〜。

【第23回Corin会】夏目漱石「草枕」

【第23回Corin会】夏目漱石草枕」です。

草枕 (新潮文庫)

草枕 (新潮文庫)

2014/11/28 金 19:00〜
@水天軒(鶯谷/入谷)(幸子さん宅)

よろしく!!



P.S.
青空文庫では全文無料で読めますよ!
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/776_14941.html

【第22回Corin会】「アンネの日記」

【第22回Corin会】
アンネ・フランクアンネの日記」(文春文庫) [文庫]

2014/5/16金曜 19時〜
根岸のお宅(場所の提供ありがとうございます〜)


増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)

【第19回Corin会】ガルシア・マルケス「百年の孤独」新潮社

【第19回Corin会】は、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」にしました!
日時:5/18土曜(17-20時)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独

百年の孤独

ラテンアメリカ文学を読んでいると、少し小説通な感じがしてお洒落な気がします。ギャル風に言うとカワイイ!という感じでしょうか。(きっと違う)

あと、近代小説で必ず引用されるのがこの本だということもあり、自分も本棚に置いてあるものの積読状態になっているのを遠い目で見ていたもので。
あと、UTIFの小説好きの皆さんもこれを押していたもので、この本に決めました。
値段もなかなか高めで、ページ数も492ページありますが、とりあえず誰かには「はいはい、百年の孤独ね、焼酎も飲んだことあるし、もちろん小説も読んだことあるよ。」と言えるようになるため、まずは小説からみんなで語らいあいましょう。



ちなみに、「 (岩波新書)木村 榮一」という本で選ばれた10冊の本は以下の通り。

ラテンアメリカ十大小説 (岩波新書)

ラテンアメリカ十大小説 (岩波新書)


ボルヘス『エル・アレフ
カルペンティエル『失われた足跡』
アストゥリアス『大統領閣下』
コルタサル『石蹴り』
・ガルシア=マルケス百年の孤独
・フェンテス『我らが大地』
・バルガス=リョサ『緑の家』
・ドノソ『夜のみだらな鳥』
・プイグ『蜘蛛女のキス』
・アジェンデ『精霊たちの家』

エル・アレフ (平凡社ライブラリー)

エル・アレフ (平凡社ライブラリー)

大統領閣下 (ラテンアメリカの文学 (2))

大統領閣下 (ラテンアメリカの文学 (2))

石蹴り遊び(上) (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

石蹴り遊び(上) (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

澄みわたる大地

澄みわたる大地

緑の家(上) (岩波文庫)

緑の家(上) (岩波文庫)

夜のみだらな鳥 (ラテンアメリカの文学 (11))

夜のみだらな鳥 (ラテンアメリカの文学 (11))

蜘蛛女のキス (集英社文庫)

蜘蛛女のキス (集英社文庫)


一冊も読んだことありません・・・

ちなみに、ラテンアメリカ圏でのノーベル文学賞受賞者は、ガブリエラ・ミストラル(1945)、ミゲル・アンヘル・アストゥリアス(1967)、パブロ・ネルーダ(1971)、ガブリエル・ガルシア=マルケス(1982)、オクタビオ・パス(1990)、マリオ・バルガス=リョサ(2010)の6名のようです。(早口言葉のようですが)




■参考図書

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

愛その他の悪霊について

愛その他の悪霊について

生きて、語り伝える

生きて、語り伝える

百年の孤独を歩く---ガルシア=マルケスとわたしの四半世紀

百年の孤独を歩く---ガルシア=マルケスとわたしの四半世紀

【第20回Corin会】渡辺京二「逝きし世の面影」

【第20回Corin会】

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)


実施日:2013/11/24日曜 S君の家


渡辺京二さんの「逝きし世の面影」は超名著。
何度も思わず涙しました。。。

過去の日本とはどんな国だったのか、そして僕らはそれを読んで率直に何を感じ、何を思うのか。
その辺りをみんなでShareしませう。

*******************

参考までに、K君がMLに流してくれた感想を掲載します。




これまで私の日本人観は平成3年に亡くなられた,「空気の研究」など
日本人論をたくさん書いている山本七平先生の影響を受けているところがあって,
山本七平流の解釈に凝り固まってましたが,今回「逝きし世の面影」を読んで
若干の修正がかかったように感じています.

山本七平氏は,日本人の職業倫理観とプロテスタンティズムとの類似性を指摘しており,
それが,江戸時代初期の曹洞宗のお坊さんの鈴木正三,石門心学石田梅岩などの
思想家の影響を多分に受けているものとする,と述べていたと私は記憶しています.
しかし,この本=「逝きし世の面影」をみる限り,日本人の美徳というのがなんと
日本人に広く行き渡りユビキタスなものか.

従来なんとなくのイメージとして,石田梅岩のお弟子さんみたいな人が寺子屋
みたいなところに人を集めて講釈して,それに江戸の町民が感化されて,さらに
それを広めるお弟子さんがいて・・・というような学問ベースで
日本人スタイルが形成されてきたようなイメージがあったところですが,
この本を見る限り,そんな学問やら何やらで説明がつかないほど,金太郎飴のように
旧文明の日本人の美徳というのが日本の国土全体に満ち満ちていたことを感じました.
そんなお行儀よく畳の部屋に座って講釈と書物に向かい合って
伝言ゲームして伝わってきたとは到底思えない,文明への根付きぶりではないか.

日本は小さい国ですが,私が南は福岡から来たは北海道まで住んでみた経験からしても,
日本の国土はそれなりにデカいです.参勤交代と関所で自由な移動ができなかった 
時代でこうであったのはどうしてだろうか・・・これはどうやって説明できるのか?
DNAに刷り込まれている訳ではないでしょうに.

I.S.さんが仰っていたように大人が見本を見せて子供が真似をすること,そして
皆がそうしていることによって大人同士でも生き方や行動やメンタリティー
真似しあうように同じになっていくこと,それがある種空気のように関所や土地の境
を超えて拡がっていくこと,それでどなたか(すみません)仰っていた遺伝学的に
非常に多様な日本人の中なのに,共通する生き様のスタイル・メンタリティーが生まれて
日本の旧文明の中に根付いた,というのが現時点しうる一番の説明と思います.

一方で,筆者の渡辺京二さんは「滅び去った文明」と表現しているけれども,
私の感覚ではこの本の中で描かれた日本人像は決して滅び去ったものではなく,
どこかやはり我々の中で生き続けており,
やはり(先述のように)世代間で背中を見て育つこと,
コミュニティーの空気を通じて拡がって呼応・饗応することで,
100年以上前から受け継がれているものがあるに違いない,
そう強く感じているところです.

その認識が誤っていないとすれば,この日本人らしさの中にある美徳を
どうやって我々の次ぎの世代に伝えて育んでいくか,というのは,
私にとって子供を持つ親として大きな関心事になります.
安倍政権が「道徳」を新しく教科として設定して教科書を作っていく構想
なのだと聞いていますが(違っていたらごめんなさい)
そこにこれまであまり文字化されてこなかった
この近代以前の日本人の美徳を組み込んでいくことが可能だろうか?
可能だとすればどのような方法が考えられるか?

私個人としてはそんな教科書を本当に作るのであれば
是非渡辺京二さんにも知恵袋として参加して頂きたいものだけどな,
などと思ってしまうところです.


上記のことにも関連する(と私自身は思っている)ことですが,
T.H.さんが仰っていた「健全なナショナリズム」の必要性,
その大切さについては最近日々主にインターネットメディアでの
隣国たちとの感情的なぶつかり合い・感情的な暴発の応酬をみているうちに
私が感じてきてことと非常に近いところと思っています.

周りに敵がいるからそれに反発する形で形を表すものは
嫌他国心か被害者意識か怨念であるだけで,
愛国心と呼ぶにはあまりにも強い違和感を禁じえません.

「言いなり」というのも勿論,主体性の欠如ではあるけれど,
他国から何らかの形で嫌がらせか攻撃を受けてそれに「反発する」,
という行動様式もやっぱり私には主体性の欠如としか思えないんですね.
内発的なものにコアがなくに外的なものに振り回されて不幸な状況に
陥っているという点では,私には両者共通し大差ないとように思われます.

それにひきかえ,この「逝きし世の面影」にで描写されている日本人たちの
生き様のなんと内発的で自律的で主体的であることか.
為政者に対して(意外にも)行動的にも精神的に自由であり
法に縛られることなくとも自らを律しつつ
内から湧き出る親愛の情,好奇心,礼節を発露し
誰からも命じられることなしに自分の家・田畑・村を美しく整え
誰から強制されることもなく自らの手で生み出す品に魂を込めて
欧米人が驚嘆するような趣味の良い工芸作品を生み出す,
被害者意識や怨念にまみれた様子などカケラもない.
そんな内発的で主体的な生き方をしていた過去の日本人.

個人レベルの生き様と国家レベルのあり方と,
スケールは違うかもしれませんが,私の感覚としては
総体という形でつながっているものと思われ,
決して別物ではないような気がします.

敵と味方,加害者と被害者,主体と客体,といった二項対立・・・
言わば鋭く切り分けるような区別の仕方ではなく,
だからといって全てがドロドロと溶け合ってしまって
判別のできないような混沌でもなく,
私の皮膚感覚的なイメージとしては
煮込んでサトウのチビマルの餅が少し溶けかかったお汁粉の
そのお餅たちのように,といったら余計に訳わからないかもしれませんが?!
「内発性・主体性を持った主体たちによる渾然一体」とでもいうべきもの,
日本人が日本人らしくかつ他者と交わるためには
そんなスタンスが良いのかな,そんなことを考えていました.

M.M.さんとI.T.君が言及していた「交流分析」という概念,私は恥ずかしながら
今回初めて知って少し内容を齧り勉強してみたのですが
この「交流分析」という枠組みの中で,人間同士の関係における
「自律性」ということを重要視していることは,示唆に富むものと思います.



医者としての興味関心として,
死というものに対する捉え方に一つのヒントをもらったように思っています.
たとえば,を90歳を超えた超えたおじいさんやおばあさんが認知症で寝たきりになって
ゴハンを介助してもらっても食べられなくなったとき,
こういう場面に真剣に向き合っている人間の多くは,
こんな状態のお爺さんお婆さんの老体に鞭打って生きさせ続けることは
人の道に叶ったことでないのではないか,と
ウスウス感じているところだろうと思います.

しかし,死というキーワードが出てくると途端に思考停止に陥る人が多い.
ベルトコンベヤー大量生産式の医療だと,
「このままだと必要な栄養が摂れないので,
胃に直接ゴハンを入れる方法をとりたいと思います」などと説明して
患者さんの家族がそのレトリックに逆らえることも少なく
チューブがお腹から生えて人工的に生きさせられ続ける?
お爺さんお婆さんを生み出してしまうことにならないでしょうか.


そのため,死というネガティブ極まりない言葉に対抗しうる,
生きることに対する尊敬や慈しみに満ちながら
生命の最終章を美しいものに変える有力なキーワードが必要と感じています.
それの一つが,この本で示された諦念,であろうか,という気がしますし
その諦念を皮膚感覚として受けいられるには,(同じ言葉の言及になりますが)
自然との呼応,祖先との一体感などやはり日々の生き様として
渾然一体たるものの中で生きること,が必要であるような気がします.



最後に,この本のスタイルについて記しておきますが,
内容の凄みもさることながら,スタイルとして凄みのある文章だと感じました.
文体から漂ってくる自制しつつも躍動感のある美しい語り口,
理系的な信頼性担保の努力,の2点についてです.

文体については,解説文にもあるが美しい文ということ
(流石は国語の先生!正しい日本語を使っておられます)のと同時に,
淡々と書こうとしながらなおも内部で何か湧き上がる幸福なものを
噛み殺しながら話しているような文体であるように感じました.
渡辺京二さん自身はあとがきで「私は大連で生まれ育って帰国してきたので
自分はむしろ日本の外の人間としての立ち位置なんだけどー」というような
ハスに構えたようなことを言っていますが,実は実のところは,渡辺京二さん自身
相当日本のことが大好きでおられるんじゃないかな,という気がして
仕方ありませんでした.その文体から漏れ出てくる幸福感から,
余計にググっと渡辺さんの声に引き寄せられてしまったところです.

理系的な信頼性については,一つの事象に対して複数の外国人による記録を
繰り返し繰り返し引いて重ね塗りして描写を重厚なものにしており,
私が今端くれとして今やっているような理系の研究作業でいうところの再現性,
を重んじるスタンスに合い通ずるように感じられました.
また,狂信的な日本びいきのラフカディオ・ハーンの描写をあえて排除していたりして,
理系でもグラフに飛び抜けてでかい数字があったりすると外れ値として排除するか,
その影響を受けにくいような統計解析に切り替えたりするものであるが,
それにも似ているように思います.
渡辺京二さんは在野の知識人でも,学問としてのスタンスが
地に足をつけて慎重でおられるんだなぁ,と感じました.

【第21回Corin会】「聖書」

【第21回Corin会】
旧約聖書」+「新約聖書」の予定。
聖書は世界一読まれている書物。関連書は無限に近くあります・・・・

2014年3月8日
15:00-17:30
根岸のお宅

小型聖書 - 新共同訳

小型聖書 - 新共同訳

小型聖書 新改訳

小型聖書 新改訳

聖書 旧約続編つき - 新共同訳

聖書 旧約続編つき - 新共同訳

バイリンガル聖書

バイリンガル聖書



<参考図書>

ガリラヤのイェシュー―日本語訳新約聖書四福音書

ガリラヤのイェシュー―日本語訳新約聖書四福音書

イエスの言葉 ケセン語訳 (文春新書)

イエスの言葉 ケセン語訳 (文春新書)

アートバイブル

アートバイブル

一冊でわかる 名画と聖書

一冊でわかる 名画と聖書

西洋絵画の主題物語〈1〉聖書編

西洋絵画の主題物語〈1〉聖書編

中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇

中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇

マンガ 聖書物語〈旧約篇〉 (講談社+α文庫)

マンガ 聖書物語〈旧約篇〉 (講談社+α文庫)

マンガ聖書物語<新約篇> (講談社+α文庫)

マンガ聖書物語<新約篇> (講談社+α文庫)

マンガ旧約聖書〈1〉創世記

マンガ旧約聖書〈1〉創世記

キリスト教問答 (講談社学術文庫)

キリスト教問答 (講談社学術文庫)


・・・・・

キリがない・・・・