古典輪読会(Corin会)ブログ

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【第10回Corin会】百人一首

【第10回Corin会】百人一首
開催日時:2010年9月26日:16時〜19時

原色小倉百人一首―朗詠CDつき (シグマベスト)

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小倉百人一首藤原定家
<歴史>
摂関家藤原北家道兼流・宇都宮蓮生(宇都宮頼綱)が京都嵯峨野に建築した別荘、小倉山荘の襖色紙の装飾の為に、蓮生より色紙の依頼を受けた鎌倉時代歌人藤原定家が、上代天智天皇から、鎌倉時代の順徳院まで、百人の歌人の優れた和歌を年代順に一首ずつ百首選んだものが小倉百人一首の原型と言われている。男性79人(僧侶15人)、女性21人(天皇1人、内親王1人、女房17人、母2人)の歌が入っている。当時は「小倉山荘色紙和歌」や「嵯峨山荘色紙和歌」などと称された。なお、現在「小倉百人一首」と呼ばれるのは、定家がこれを編纂した地が小倉山であったと伝えられているためである。

いずれも『古今集』 、『新古今集』などの勅撰和歌集から選ばれている。歌道の入門書として読み継がれた。江戸時代に入り、木版画の技術が普及すると、絵入りの歌がるたの形態で広く庶民に広まった。より人々が楽しめる遊戯として普及した。

関連書に、やはり藤原定家の撰に成る『百人秀歌』があり、『百人秀歌』と『百人一首』との主な相違点は「後鳥羽院・順徳院の歌が無く、代わりに一条院皇后宮・権中納言国信・権中納言長方の3名が入っている」「源俊頼朝臣の歌が『うかりける』でなく別の歌である」2点である。現在、この『百人秀歌』は『百人一首』の原撰本(プロトタイプ)と考えられている。


■『万葉集』の歌人大伴家持山部赤人柿本人麻呂・・・
六歌仙(by.紀貫之):在原業平小野小町僧正遍昭文屋康秀喜撰法師大友黒主
■女流歌人和泉式部大弐三位赤染衛門、小式部内侍、伊勢大輔・・・
■隠者・武士:西行、寂蓮、源実朝


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【参考文献】(余裕があれば)

私の百人一首 (新潮文庫)

私の百人一首 (新潮文庫)

田辺聖子の小倉百人一首 (角川文庫)

田辺聖子の小倉百人一首 (角川文庫)

古今和歌集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

古今和歌集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)